20070316
ようこそ ヨコイさんのページです
スタッドボルト連れ戻りについて
このページは
本ホームページの注意
により 小堀が書きました
□投稿者/ ヨコイ -1回-(2007/03/13(Tue) 23:55:04)
スタッドボルトをビットに仮締めして、製品に本締めした後、ビットを取り外すため逆回転したとき、
通常はワークにスタッドボルトが残った状態でビットが逆回転しますが、
たまにスタッドボルトとビットが供回りして連れ戻ることがあります。
どのようなメカニズムでこのような現象が発生するのでしょうか?
(ワーク側の摩擦抵抗がビット側の摩擦抵抗より少ないと発生すると思いますが・・・)
1.初めまして 小堀ともうします
どう仮締めして どう逆転したのかよくわかりませんので
勝手に書きますね(*^_^*)
1.1 ビットと言うものを知りませんが
スタッド取り付けようのナット側に取り付けた仮締め用ナットと思って居ます
どんな スタッドボルトか解りませんので
JIS B 1173 の植え込みボルト と致します
色々有るので
メートル並目x並目とします
呼び径も 4〜20として 仮にM10とします
硬度や条件も 10.9 とかの 定められたものとします
ねじ穴も同様です 硬度も温度も精度も形状も
一般的な状態と致します
スタットボルトにワークを挿入してナットで締め上げナットを戻した時
スタットの連れ戻りと同一と考えます
摩擦のみを考えると
となります
ケース1は 本に載っているような 参考例で
ナット側は
BTno=Tn+Tw=ナットねじ面のゆるみトルク+座面のゆるみトルクで
スタッド側は
DTso=Tn+Ts=ねじ面のゆるみトルク+止まり部のゆるみトルクです
D>B →→ D/B>1ならば緩まないと言う理屈なのです
今ケース1で 5.08倍の安全率が有ります
一般的には 5倍の安全があり連れ戻ることは有りません
1.2 ここから下が 本HPの出番です
所が この摩擦系は一定でなく ばらつきます そのため
ナット側を μ*1.5倍 植え込み側を μ/1.5倍 の状態の場合があると容易に考えられ
それを計算すると ケース1.5となり
安全率は 2.49と成ります 連れ戻ることは有りません
1.3 所が現実は 0.15ではなく 現実はケース4位で止まっています
摩擦係数 0.15は fc=1(kg/cm^2)の時の値であり低圧時で有ります
すると現実は700(kg/cm^2)位でケース4.5が容易に考えられる分です
安全率は2.05倍と成ります これでも連れ戻ることは有りません
1.4 所が現実は 締め付け力にばらつきがあり
現実は μ=0.5になっている物があると言われています−−−日本規格協会 ねじ締め付け機構のポイントP.274
すると 容易に考え分を計算すると
安全率は1.164倍と成りました
上表では ケース6.5で μ=0.585を挿入したら 1倍と成りました
すると
トルク管理が悪く 親の敵に出会ったのでしょうか 滅茶苦茶締めて
動荷重で巻き戻しを掛けると 容易に考えられる条件時には 連れもどっても仕方がない
1.5 トルク管理が出来ていない−−−といさかた だから M10は 13(kg)を肩力で 落とすがごとく締めなければ成りません
戻すときに静かでない −−−−ハンマーなど厳禁です ケース4でも戻る可能性がある
以上の管理をして
そして ばらつきを押さえるには
12.5S程度の以上の仕上げにして−−−JISでは25S以上
ねじ穴入り口を 118°→90°→60°として−−−−−−−JISでは118°
同軸で出来るだけスタッドとシャープに当てない
そして 出来るので有れば
締め付け後30秒以内又は 3から4日後に巻き戻すと
μは安定しているので
つれ戻りは無くなるはずです
大体連れ戻ること自体が可笑しいですよね
1.6 ただね まさかと思いますが
使い方が間違っていたら しょっちゅう起こりますよ
悪例
スタッド天地を間違えた組んだ−−−あっちゃーくさびが効いていない
ナットノ平面側で 締めていた−−−座面トルクの増大
ナットが不完全ねじ部に掛かってた−−−あっちゃーくさびが効いています
ねじ穴をボルト用ねじ穴と同様に加工した−−−アッチャー締まってない
スタッドを脱脂した −−−アッチャ μのばらつきの増大
スタットが 歪んでいた−−−−ナットねじトルクの増大
表面仕上げが 25S以上だった−−−μの増大
ねじの面取り手作業で傾いていた−−μの増大
昨日夫婦げんかして 締め付けていた(*^_^*)−−−μの増大とばらつきの増大
巻き戻しをコンコンと ハンマー等で叩いた(^_^;)−−−荷重係数の増大
タッピングマシンが 0.05(mm)芯ぶれしていた−−−ねじ山の引っかかり率の減少よりμの増大
ナットの座面が直角度がでていなかった−−−座面トルクの増大
ピッチの不揃いかナット高さの関係で ナット側ねじの限界はめ合い長さに成っていた−−−−ナットねじトルクの増大
書けばきりなしですが ケースバイケースで 計算書が成り立つ条件以外だった
どれが犯人とは 言えませんが 色々な組み合わせ相乗効果が有ったのかもしれません
てな 具合に色々なおしてしていけば
巻き戻しは起こりません
「ハンイリッヒの法則」も有ることだし
巻き戻りが有るのなら ギリギリのものも多数有ったと 考えられるので−−−締め付けトルクが何割か緩んでしまった
私なら 仕事を留めても 改善します
まあ つまらない戯言も書いており
イヤになったかもしれませんが 決して人ごとと思っておりません
いいと 思うところが少しでもあるのであれば 参考にして頂ければ幸いです
頑張ってくださいませ 明日のヨコイさんのために(^_^)/~
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■ ヨコイ (2回/2007/03/17(Sat)/No3109)
詳細な回答ありがとうございます。
通常の締付逆回転では発生しないことがよく分かりました。
もうひとつ教えていただきたいことがあります。
締付後、軸方向に力を加え逆転すると連れ戻りが再現します。
どのようなメカニズムでなるのでしょうか?
よろしくお願いします。
2.小堀です
2.1 軸方向の力のかけ方が解りませんが
ナットねじ部→スタッド軸→植え込みねじ部と力を軸方向に掛けて戻りトルクを掛けたので有れば
ナットのねじ部の摩擦係数が上がり 植え込みねじ部が下がったのでしょうね
2.2 一方のナットです
ナットのねじ部の上昇は 接触部が点あたりに成っていて そこが上昇した
極端には 摩擦係数は 0.8に近づいて光る以上の破壊に近い
まあ 少ないし ナットを真っ二つにしたら見えますよね
まあそうでないにしろ 押すことによって 面圧が上昇し摩擦係数が上がった
2.3 他の一方のねじ込み部です
植え込みねじ部の減少は 軸方向に荷重をかけ 押しても引いても良いのですが
くさびがはずれた
ねじは 基本的に締め上げたとき 3点で止まっています
入口の食い込み部とねじ内部でです
この 3点は精度が良ければ 理論的に軸ライン上に並ぶのですが
現実は傾きます
例えば 平面的に 上面が時計方向9時で 内部が5時方向 内部背面が1時方向 半径が有効断面径です
今の場合 内部深さは 上面より9oの箇所で 内部背面は5oで釣り合って自立しています
そして 締め上げたが このとき接触面が 12.5S同士の表面荒さでSS400の母材ならば
3〜4ミクロンの時効効果があるので 今はスキマがありませんが
荷重を加えることにより この分が有るのと同じになり グラグラなのであります
だから 機械は下から組んで上ものの荷重を載せた状態で 3から4日後に 増し締めすると 安定する
今の場合 もし荷重をかけて 連れ戻りが発生したので有れば
点あたりで高摩擦が発生して2点で締め上げ背面で支えている
その背面に荷重をかけて くさびがはずれる方向に力が掛かった
故に力は軸方向に掛けているのだけれど 面圧は下がって摩擦が減少したと考えられます
ねじはモーメントに滅茶苦茶弱いのです
モーメントを受ける場合は 力の働く方向に必ず2本以上設置して止めています
1本で受ける場合は 軽い荷重の時で 首下座面で受けます
今 スタッドは 1ポンのお話で 座面は何処にあるのかと言うと食い込み部の1点ですよね
さあ モーメントに抗しましょうか あれ掛かる荷重はセンターでなく 接触点は食い込み部なんですよね
例えば 時計方向の9時なのですよね すると座面の抗モーメントは期待できず
もろに深さ方向のねじ面にテコ比で加わるのだけれど
このねじ面は 深さ方向に3〜4ミクロンのガタが発生する箇所に ねじ山の半角30度方向に
移動をするのを止めるのであるから 1.73*3or4=5.2から6.9ミクロンは軽く動く空間があることとなります
「内部背面を軸方向に押した すると 食い込み部が断面図で時計方向回転して(3ミクロン以下)
軸直角方向に移動した6.9ミクロン以下 すると
反対側平面時計方向3時の食い込み部に荷重は掛かるのだけれど
この回転は荷重の方向が違うため 大きな面圧は発生しない
それで
元の食い込み部の面圧が下がっただけとなり 故に摩擦係数が下がった
押す力を抜いても 押していても 9時方向の食い込み部は元の面圧に戻らない
ここに戻しトルクが掛かったと容易に考えられます
今忙しいので 後で図をアップいたします CADで書けば 直ぐに解かると思います
しばらくお待ち下さい
ではでは