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荷役機械工学便覧  國行一郎 コロナ社
1.機械部分
1.2 機械要素の設計
クレーンの機械部分の強度計算に際しては、その作業条件を十分考慮しなければ成らない。一般に作業条件に応じて変化する負荷係数を定め、これを運転中に生ずる主応力に乗じたものが、使用材料の許容応力以下に成るようにする。
表1.4負荷係数
級別 負荷係数 ひん度 負荷条件 衝撃
1 1.0〜1.2 まれに全負荷 手動ウインチ
1.2〜1.4 まれに全負荷 フック付き電動ウインチ
ほとんど〃
まれに〃 やや大 速度の遅い走行装置
1.4〜1.6 ほとんど〃
まれに〃 製鉄、製鋼用クレーン
ほとんど〃 走行、引込、旋回
1.6〜1.9 ほとんど〃 ひん度のはげしいクラブ、マグネット。
走行、引込、旋回

2.鋼構造部分計算基準
2.1 適用範囲
この基準は クレーンの構造部分(リベット結合および溶接結合)の設計に適用する。
2.5 許容応力
鋼構造部分の各種許容応力は表2・4による 
ただし 2.4の負荷状態U およびVに対しては、表の値を15% 
および 30% 割り増ししてもよい。
表2・4
部分 応力の種類 許容応力
(kg/cm2)
計算に使う断面または径
構造部分 引張り 1400 純断面
圧縮 1400 総断面
曲げ 1400 純断面
せん断 1100 0.8 純断面
座屈 表2・6による 総断面
ささえ圧 2000 1.4
リベット結合 工場 せん断 1100 0.8 リベット穴径
穴ささえ圧 2400 1.7
現場 せん断 950 0.8x0.85
穴ささえ圧 2000 1.7x0.85
ピン結合 穴ささえ圧 不動 1800 1.3 ピン径
微動 700 0.5
基礎ボルト 引張り 900 ねじ底径
溶接結合 引張り 1400 のど断面
圧縮 1400 のど断面
せん断 900 のど断面

2.4 応力の算定
クレーン部材に生ずる応力の算定に当たっては、次に示す加重の組み合わせの中で、もっと不利なものを取る。
負荷状態T 作業時、  (φx静荷重)+(ψx垂直動荷重)+(熱による荷重)
負荷状態U 作業時、  (φx静荷重)+(ψx垂直動荷重)+(ψx水平荷重)+(作業時風荷重)+(熱による荷重)
負荷状態V 休業時、  (静荷重)+(垂直動荷重)+(休業時風荷重または地震荷重)+(熱による荷重)


<機械開発設計者が 簡単に 仕事がこなせるように ここから 心よりお祈り致します。>